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座ってみたい北の椅子展2012

2012.04

メビウス的・ベンチ/チューブを用いてメビウスの輪を三つ葉のように捻ったリングが舞い降りる。繋がった一本の透明なエアーチューブ。大自然の中に配置された抽象形態。どこに座ろうかと思いながらも、まるで遊具のように、腰掛け、跨り、寝そべる。自然と対峙しながらもその透明チューブによる浮遊感を草原の上に漂わせる。

Leaning Bench /カーブしたチューブ状の形態が、地盤との間に僅かな傾きを持って舞い降りる。それは複数で向き合う配置を取る。座位の高さの変化また相互に向き合う位置関係の変化により、自然やひとと向かい合う様々な状況を作り出す。単純な形態の僅かな操作が複雑な空間・時間を生み出し、北の大地の中で広大な自然と語り合うステージを築く。

Leaning Ring /リングは地盤との間に僅かな傾きを持って舞い降りる。北の広大な地平の広がりの中でリングの内に向かうひとは林や草原を背景にひとと向かい合う。また、外に向かうひとは自然と向かい合う。座位の高さの変化により自然やひとと向き合う様々な状況を作り出す。単純な形態の僅かな傾きが複雑な関係性を生み出す。