mnaa

第12回KAJIMA彫刻コンクール

2011.08

15の三乗からなる立方体を形成していた3375個の黒い球体が板状に重なり合う。球体の連なりによって生まれる規則的・立体的な空隙がさまざまな表情を創り出す。建築の中に生み出された空間のボイドを侵食するように、整列配置された小さな球体は宙に浮かぶ。
いろいろな角度から眺めていると、そのパースペクティブな空隙の姿に目眩き、私を虜にする。これは空間に融け込む、融け出すのではなく、空間を覆い尽くす恐怖・緊張である。